こんか漬け – こんか漬けとは?金沢こんかこんかさんのこんか漬けを中国料理研究家がアレンジしてみた

発酵

こんか漬け
と聞いてどれだけの方が、
ピンとくるでしょうか?

本日は、
・こんか漬けとは何か?
・どこの地域のものなのか?
・中国料理研究家によるアレンジメニュー
についてご紹介します。

嬉しいお知らせもありますので、
最後までご覧いただけると嬉しいです。

こんか漬け – こんか漬けとは?金沢こんかこんかさんのこんか漬けを中国料理研究家がアレンジしてみた

こんか漬けとは?

金沢の方言で「ぬか」
を意味する「こんか」漬け。
古ぬか、粉ぬかが元だと言われています。

日本海に面し、新鮮な魚介が
すぐに手に入る北陸地方で
冷蔵・冷凍技術がない時代に、
魚の保存方法として発達したものです。
うまみと栄養が凝縮されていた
常備食として愛されてきました。

金沢に住む若年層は
こんか漬けを知らない人も多いんだとか。

こんか漬けとへしこの違いとは?

こんか漬けへしこは、
地域による呼び方の違いです。

石川富山、新潟の一部では
こんか漬けと呼び、
福井ではぬか漬けにした魚
のことをへしことと呼んでいます。

ぬかにさばをへしこむから
へしこというそうです。

福井:へしこ
石川・富山・新潟の一部:こんか漬け

「金沢こんかこんか」さんについて

金沢こんかこんかさんは、
日本近郊でとれた新鮮な魚
全ての行程を手作業で、
約45年守り続けた秘伝のぬか
半年間じっくり漬け込み、
ほんのりあまみのある
まろやかな味わいに仕上げられています。

現在ではメーカーで
こんか漬けを作られているのは約5社。
その中でもこんか漬けだけを
製造しているのは珍しいとのこと。
他社は漬物なども同時に製造。

3つのこだわり

①国産原材料

魚や糠はもちろん、お醤油や唐辛子といった
調味料に至るまですべての原材料を国産にこだわり、
保存料・着色料は一切使用していません。

特に魚は金沢の鮮魚市場で取引されたものを
鮮度の落ちないうちに生のまま届けてもらい、
すぐに塩漬けを行うので、
魚の旨味が凝縮された”コク”が特徴です。

②秘伝のぬか

塩辛くなりがちな魚のこんか漬けを
長年の試行錯誤の末完成した
秘伝のレシピにより現代人でも
食べやすい優しい味に仕上げ、

約45年以上継ぎ足して
受け継いできたぬかには
魚のエキスが染み込んでおり、
独自の風味と深みがあります。

③​徹底手仕事

同じ種類の魚でも産地や季節に
よって状態が異なり、
漬け上がりの味も大きく異なります。

こんかこんかは魚の状態に合わせて
適宜最適なぬかを配合し、
納得する味になるまで約8ヶ月間、
何度も漬け直します。
少量生産かつ長年の経験に裏打ちされた
手仕事だからこそ実現する
高品質で優しい味是非お楽しみください。

現在、2人ですべての行程を
行っており、その数は何百樽とのこと。

一時は生産がストップ

実は、後継者が不足し、
一時は生産がストップする事態に。

しかし、数社が事業承継に立候補し、
東京のデザイン会社が
なかでも一番の熱意を見せ、
若い力が集まっていた
AMDグループに事業承継することが決定し、
2018年にパワーアップして
復活を遂げたそうです。

商品ラインナップも豊富で
スライスされているものや、
フレークなんかもあります。

食べ方のアレンジ方法も載っていて、
HPも商品のパッケージも
洗練されていて一度食べてみたい!
と思うこと間違いなしでしょう。

ぜひ一度ご覧になってみて下さい。
↓↓↓
金沢こんかこんか (konkakonka.com)

中国料理研究家のこんか漬けアレンジメニュー

私自身初めて、魚のぬか漬けをいただきました。
香りは、まさにぬか+さばといった感じ。
みなさんが想像しているような臭みはありません。

食べてみると、最後に少し
日本酒のような発酵の香りがします。
なんといっても、うまみがスゴイ!
発酵のチカラって本当に
偉大だと感じた瞬間でした。

そのままでも十分美味しいですが、
油で炒めると独特の発酵の香りがなくなり、
食べやすくなります。

油との相性抜群!
ということで中国の定番料理を
2つ作ってみましたのでご紹介します。

こんか漬けアレンジメニュー①チャーハン

定番のたまごチャーハンを作りました。
ご飯180gに対して、
15gのこんか漬けを使いました。

10gは炒めてチャーハンの中に。
残り5gは最後にトッピングとして乗せ、
香りを楽しみました。

2/3ほど食べ進めた後に、
凍頂烏龍茶をかけて
お茶漬けのように
していただきました。

トッピングしていた
炒めていないこんか漬けとの
相性がすごくよかったです。

1度で2度おいしい食べ方ですね。

こんか漬けアレンジメニュー②土豆絲(じゃがいもの細切り炒め)

中国では定番の家庭料理。
日本ではじゃがいもを炒めては
あまり食べませんが、
これは一度食べるとハマりますよ。

こんか漬けと一緒に食べると
なんとも味が深いこと。
じゃがいもがごちそうに早変わりです。

土豆絲(じゃがいもの細切り炒め)レシピ
▽ポイント①
メークインなど加熱しても
崩れにくいじゃがいもを使うこと。▽ポイント②
千切りしたじゃがいもは
さらして水でよく洗うこと。
こうすることでじゃがいも同士が
引っ付かなくなります。

◆煮崩れしにくいじゃがいも
・メークイン
・とうや
・インカのめざめ
・はるか
・十勝こがね⁡

◆材料(1-2人分)
・じゃがいも(メークイン)200g
「▷」マークはなくてもいいです。
▷唐辛子 1本
▷花椒  10粒くらい
▷ネギやピーマン 適量(彩り)
・サバのこんか漬け(ほぐす) 7g
・油 10g
・砂糖 3g
・酢 5g
・塩 1g

1.材料を全て切っておく
千切りしたじゃがいもは水に5分さらし、
水が透明になるまで洗う。
こんか漬けは細かく割いておく。

2.フライパンを【弱火】で熱し、
油、こんか漬け、唐辛子、
花椒を入れ香りが出て唐辛子の色が変わったら
じゃがいもを入れ【中火〜強火】で炒める。

3.じゃがいもが透き通ってきたら(目安は2分程度)
ネギやピーマンを入れてさらに10秒程度炒める。

4.酢と砂糖を入れて30秒程度炒め、火を止める。
塩を振り、味を整えて完成!

ぜひ作ってみて下さいね♪

嬉しいお知らせ

2022年10月19日(水)12:30~13:30
ClubhouseとstandFM同時配信で
腸幸せな発酵と干し野菜のルームにて
こんかこんかさんの中神さん
ゲストとしてお招きして
こんか漬けの魅力に迫ります♪

お時間が許す方は、ぜひ遊びにいらしてください。

10/19Clubhouseのアーカイブはこちら。
↓↓↓
祝1周年スペシャル回!金沢の郷土食・サバのこんか漬けをご存じですか?

Clubhouseを登録されていない方
でも聞くことができます。

こんか漬け – こんか漬けとは?金沢こんかこんかさんのこんか漬けを中国料理研究家がアレンジしてみた まとめ

こんか漬けとは、石川や富山で作られている
「魚のぬか漬け」のこと。

お隣の福井では、
魚のぬか漬けのことを「へしこ」と呼ぶ。

金沢こんかこんかさんのこだわりは、
①国産原材料
②秘伝の糠
③​徹底手仕事

冷凍ではなく、
生の魚を使用しているのが特徴。
パッケージも洗練されていて
スライスやフレークなど
現代人が生活に取りやすい工夫がされています。

Instagramには、
食べ方のアイディアがたくさん。
HPとともにご覧ください。
一番の食べ方のおススメは、おにぎりだそうです。
こんか漬けを炙って具に、お米には塩は振らず、
お米の甘みとこんか漬けの塩味と旨味で食べるのが
一番のおススメの食べ方だそうです。

<金沢こんかこんかさんの情報>
金沢こんかこんか (konkakonka.com)
金沢こんかこんか(@konka_konka) • Instagram写真と動画

個人的にこんか漬けは油との相性が良く、
炒め物にぴったりだと感じました。
コクや深みを出したい時に
小さく割いて使うといいですよ。
発酵調味料としても使えます。

ぜひ、発酵食品に興味ある方は
金沢の「こんか漬け」試してみて下さいね!

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