せいろ×糀の中華料理の魅力を伝える
2022年8月5日、ビーフンを製造販売される
ケンミン食品株式会社さんが主催する料理教室
「ケンミンキッチン講習会」の講師を務めました。
普段は、月1回当社商品のビーフンや
ライスペーパーなどを使った
料理教室を開催されています。
今回は特別回ということで、
講師としてお招きいただき、
✓せいろ
✓糀の発酵調味料(塩糀・醤油糀・甘糀)
を使ったビーフン料理と中華料理の魅力を
伝える貴重な機会をいただきました。
ケンミン食品さんとの関係
ケンミン食品さんと私の関係ですが、
遡ること約2年前。
私がビーフンを使った料理を
Instagramに投稿する
キャンペーンに参加したのがきっかけです。
そこから、私の投稿が高村社長の目に留まり
嬉しいことに起業前にも関わらず、
レシピを作っていただけませんか?
とお声がけいただきました。
それが、2021年の1月のこと。
起業しようと決意してInstagramの
投稿を始めて4ヶ月後の出来事です。
まだ起業もしていない、何の実績もない私に
そんな話が来るなんて
「奇跡?夢?何かの間違いじゃない?」
そう思いました。
その後、本社に訪問し
高村社長にお会いして
ビーフンへの熱い想いを受け取り
やっと現実だと認識することができました。
その時のブログはこちら
ビーフンの価値をあげるお手伝い
当時、Instagramのストーリーズに
本社訪問のことを投稿したところ、
返信にこんな言葉が添えられていました。
恥ずかしながら
意味を知らなかったので調べてみると、
(計画された偶発性理論)の中国語。
個人のキャリアの8割は予想しない
偶発的なことによって決定される。
その偶然を計画的に設計し、
自分のキャリアを良いものに
していこうという考え方。
自ら創り出せるように積極的に行動したり、
周囲の出来事に神経を研ぎ澄ませたりして、
偶然を意図的・計画的にステップアップの
機会へと変えていくべきだという考え方です。
この言葉が自分の軸となり、
積極的に行動することを心がけています。
ちょっと話がそれましたが、
それから月に1回、
ビーフンなどの商品を使った
レシピを提供をしています。
また、「ビーフンをひも解く」という
コラムも書かせていただいております。
・中華料理研究家 三村佳代の『ビーフンをひも解く①入門編』 | ビーフンのケンミン食品 (kenmin.co.jp)
・中華料理研究家 三村佳代の『ビーフンをひも解く②各地のビーフン編』 | ビーフンのケンミン食品 (kenmin.co.jp)
1人でも多くの方に、
ビーフンを含むお米の麺の魅力を
伝えていければと考えています。
メニュー(3品)
メニューは、3品。
中華料理というと、
「油っこい!」
というイメージが強いですが、
私の作る中華料理は
“せいろ”を使ったヘルシーな中華です。
それではメニューを
ひとつひとつご紹介します。
①高菜と豚肉の発酵蒸しビーフン~雪菜肉絲蒸米粉~
ビーフンといったら、
焼ビーフンを思い浮かべる方が
ほとんどかなと思います。
私はせいろで蒸して作る
中華料理を日々研究しています。
とある日、
ビーフンは蒸して調理できないかな?
と興味が湧いてきて
色々と調べてみると、
中国の福建省あたりでは
ビーフンを蒸して食べているようでした。
ケンミン食品さんの
味のついていないビーフン
「お米100%ビーフン」を使って
試作を繰り返しました。
蒸して食べてみて驚いたのが、
その食感と麺同士の離れの良さでした。
茹でるのとはちょっと違う
「コシ」が残っていて、
麺同士も引っ付くことなく
フワフワとした感じがあります。
「お米100%ビーフン」の特徴
お米100%ビーフン150g(5袋) | ケンミン公式オンラインショップ (kenmin.com)
このビーフンの特徴は、
商品名にもなっていますが、
原材料がお米だけ。
形状はパスタのように1本1本
独立していてまっすぐなので、
使いたい分をすっと取り出すことができます。
写真の左側は、台湾の新竹ビーフンです。
海外のビーフンの多くは、
麺が折りたたまれ、麺が絡み合った状態なので、
半分だけ使う時に麺を取り出すのが、
少し不便なのです。
ビーフンってお米の麺だから
お米が原材料って、
それが当り前じゃないの?
と思われた方、
実は現状はそうでもなかったりします。
海外から輸入されているビーフンの
原材料をご覧いただくと、
大概3つに分かれます。
A.米
B.米、コーンスターチ
C.コーンスターチ、米
原材料の欄は、
入ってる量が多いものから
順番に書くのがルール。
AとBはまだしも、
Cはコーンスターチの方が多い。
どうしてそんなことが起こるのか?
お米を麺にするというのは、
非常に難しいそうです。
完全自動化できる行程と、
機械ではどうしても
うまくいかない行程があるそうです。
ケンミン食品さんは主な商品を
タイ工場で製造されているのですが、
一部は人の手を入れて作っているそうです。
お米にコーンスターチを混ぜると、
麺が扱いやすくなり、
コストが下がるということから
コーンスターチが入った商品が
存在するのですが、
お米の麺なのにコーンスターチが
主原料というのはちょっとナンセンス
だと思いませんか?
みなさんがビーフンを購入される際は、
原材料欄をしっかり確認してくださいね。
レシピ紹介の途中ですが、
豆知識ということでお伝えしました。
②冷製糀ピリ辛茄子 ~凉拌茄子~
ビールと白ご飯がススム一品!
中国の黒酢「鎮江香醋(ちんこうこうず)」を使うと
軽い酸味とコクとまろやかさがプラスされます。
多めに作って冷蔵庫に入れておくと、
家に帰ってちょっと一杯!
なんて時に役立つレシピです。
最後に熱々の油をかけて仕上げます。
そうするとニンニクがいい~香りに。
③スイカの甘糀西米露 ~西瓜西米露~
中国の南部や東南アジアでは
こういったお汁粉のようなデザートが多いです。
暑い夏を乗り切るために、
今回はスイカを使った砂糖不使用の
冷たいデザートをご紹介しました。
小さいタピオカがプチプチして
サッパリ食べられます。
ココナッツミルクの香りもするので
目をつぶるとまるで南国にいるよう。
6名様に参加いただきました
このコロナ感染状況の中ですが、
6名の方が参加してくださいました。
みなさん、真剣に話を聞いて下さり、
メモを取る方も。
作業は切って混ぜて蒸すだけ
という簡単すぎる内容。
まず私がデモンストレーションをして
その後にみなさんに作って
いただくという流れでした。
30分程度で、あっという間に
本格中華が出来上がりました。
小学生の男の子も参加して下さり、
普段は料理はしないとのことでしたが、
茄子をお箸で割く作業がとっても上手で、
お母さまもビックリしてあわてて
写真を撮ってらっしゃいました。
そして、帰り際に
「ビーフン、最後の一本まで必死に食べていました。」
と教えて下さりました。
素直に嬉しかったです♡
美味しいという言葉がなくても、
食べ終わったお皿を見ればわかる。
言葉より行動に出ますよね。
参加者さまが帰った後のテーブル。
見事にキレイなお皿、とても嬉しい光景でした。
私自身、普段はオンラインで
レッスンをしているので、
実は対面レッスンはこれで3回目。
全員で同じ体験ができること、
甘糀も試食してもらったり、
にんにくの香りを感じてもらったり、
みなさんの反応をその場で見られるのが
対面レッスンのいいところですね。
私自身、行き届かなかった部分も
あるとは思いますが、
この日の体験が、
“せいろ“や“中国の調味料”、
“糀”、そして“ビーフン”に
興味を持つキッカケになれば嬉しいです。
さいごに
ケンミン食品のみなさまには
大変感謝しております。
打ち合わせの時に、
せいろをお持ちのご家庭は少ないので、
フライパンや金属の蒸し器での
代用を私から提案したのですが、
せいろの魅力をみなさんにも
感じていただきたいです。
と仰っていただき、
私のデモンストレーションで
せいろの代用方法を
フライパンや金属の蒸し器でお見せし、
生徒のみなさまには
せいろでの調理を体験
していただくことになりました。
また、
冷製糀ピリ辛茄子については、
「冷製」とあるので、前日から仕込んで
出来立てと比較してもらいませんか?
とご提案いただきました。
そんなところまで気遣いを
していただけるなんて感動でした。
また、リアルレッスンということで
砂糖を使わなくても甘い
「甘糀」を体験していただきたい!
という無理なお願いにも快く対応いただきました
打ち合わせ、事前準備、後片付け、
参加者の方々にお配りする資料にも、
過去私が考案したビーフンのレシピを
入れて下さったり。
今回は特に19時から21時という
時間帯での開催だったので、
片付けをして終わったのは
きっと遅かったと思います。
この講習会をいいものにしようと
尽力して下さった
ケンミン食品の社員の皆様には
感謝しかありません。
改めて御礼申し上げます。
宮崎旅に引き続き
とってもやりがいのあるお仕事でした。
またいいご縁がありますように。
本日も最後までご覧いただき
ありがとうございました。
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