「お手入れの仕方」「蒸籠の魅力」に加えて
独自の目線で解説していきます。
蒸籠(せいろ)の魅力・選び方・使い方・お手入れ方法
ホワホワと白い湯気が立ちのぼり
木の温もりで食卓を華やかに
彩ってくれる蒸籠(せいろ)
欲しいとは思っているけれど
もうどれくらい経ったのか…
こんなお悩みがある方におススメの記事です。
扱いが難しそうとか、
不安がありますよね。
1.蒸籠(せいろ)の10のメリット
①短時間で調理できる
お湯を沸かしたお鍋にせいろをのせて食材を蒸すだけ。
何段も重ねて蒸すことができるので、
たくさんの料理を同時に作ることが可能です。
②水っぽくならない
水分を補いながら食材を温めるので、
ふっくらとした仕上がりになります。
お湯で湯がいたものと比べると水切りのための時間や
キッチンペーパーが節約できます。
③栄養素・旨味を逃さない
お湯でゆがくと栄養素が流れ出やすくなりますが、
蒸すと食材の栄養分が残りやすく
本来の食材の旨味を存分に味わうことができます。
④油を使わずヘルシー
せいろで蒸した野菜は生野菜より
たくさん食べることができるので、
食物繊維などをより多く摂取することができます。
また肉や魚も油を使わなくても
非常にジューシーでふっくら美味しくなります。
⑤肉・魚料理がジューシー
お魚を蒸すとふっくらフワフワになりますし、
お肉は余分な脂が落ちて臭みが抜けます。
⑥そのまま食卓に出せる
“器”としても大活躍!
お皿で出すより美味しそうに見える!映える!
お客様がきた時のおもてなしにも◎
再度盛り付ける手間も省けます。
⑦肉まんなどがふっくら仕上がる
買ってきた肉まんなどをラップにくるんで
電子レンジで温めると
「一部がなんか硬くなっちゃった!」
なんていう経験はありませんか?
せいろなら水分を補いながら温めるので
ふわふわしっとりとした絶妙な仕上りに!
⑧ご飯やパンの温めにも使える
冷凍したご飯やパン冷やご飯や少し硬くなったパンを
せいろで蒸すと、ご飯は炊き立てのように
パンは買ったばかりの時のように蘇ります。
⑨湯気が美味しさを引き立てる
お湯を沸かせて蒸すのでせいろの中に
適度な蒸気が滞留します。
蓋を開けた瞬間にホワホワと立ち上る湯気が
さらに料理の美味しさを引き立てます。
⑨後片付けが簡単
クッキングシートを敷いて使えば汚れないので
使い終わったら水でさっと洗い流せばOK。
ただしカビがはえないようにしっかり乾燥させましょう。
⑩インテリアにもなる
せいろをしまえる場所なんてないという方、
思い切って出しっぱなしというのもオシャレじゃないですか?
使いこまれたせいろも味があって◎
2.蒸籠(せいろ)の選び方<素材>
一般的に値段が手ごろな順に紹介します。
◆杉(すぎ)
蒸し上がりにはほのかに杉の香りがします
杉は桧(ひのき)よりも乾きやすいのが
利点ですが耐久性は落ちます
香 り★★☆
耐久性★☆☆
重 量★☆☆
価 格★☆☆
◆竹(たけ)
他の素材に比べて木の香りが弱いので
素材本来の味が楽しみたい方にお勧めです
竹は杉に比べると素材が固く丈夫で
抗菌性に優れているところも利点です
香 り★☆☆
耐久性★★☆
重 量★★☆
価 格★★☆
◆桧(ひのき)
蒸し上がりには桧のほのかな香りがします
繊維が細かく丈夫で
木目が美しく耐久性は最も優れています
価格は他の素材に比べると最も高いです
香 り★★★
耐久性★★★
重 量★★★
価 格★★★
いずれの素材でも蒸しあがりに違いはありません!
価格のイメージ感を掴んでいただきたく
蒸籠メーカーとして有名な
「照宝」さんの商品で比較してみました
(巷で売られている商品はここまで高くないのでご安心を)
21cm(目安:2人分)/1段(2021年10月22日現在)
杉 1,080円
竹 2,255円
桧 6,220円
なんと!
杉と桧では約6倍の差!
“蒸籠”初心者さん🔰におススメする素材はズバリ…
「杉」です!
軽くて乾きやすくて杉のほのかな香りが楽しめる
見た目も少し艶があり凛としたたたずまい
そしてお手頃な価格!ファースト”蒸籠”にピッタリ!
3.蒸籠(せいろ)の選び方<大きさ>
一般的にはよく売られているものは
13cm、15cm、18cm、21cm、24cm、27cm、30cm
の約3㎝刻みで売っていることが多いです
一般的なサイズの目安は
・1人分 : 13~21cm
・2人分 : 21~24cm
・3人分~ : 24cm以上
蒸したい食材や用途によって
大きさや段数を選ぶのがいいと思います!
ちなみに私は13cm、15cm、21cm、27cmを
それぞれ2段持っています!
私がどのように使っているかというと…
<前提>
独身(1人分)
肉まんや小籠包などの点心をよく作る
13cm:点心3~4つ、おこわや赤飯1人分
15cm:野菜蒸し、野菜下ごしらえ(付け合わせ等)、
点心5~7つ
21cm:肉まん3~4つ、点心8つ
27cm:肉まん8つ、肉や魚などを蒸す
ここでの
肉まんは手作りなので7cm位のもの
点心は小籠包や蝦餃子、焼売などの
直径4cm位のものを想定しています!
“蒸籠”初心者さん🔰におススメするサイズは
ズバリ…
「21cm」です!
なぜかというと
買ってきた肉まんを蒸しなおす場合
肉まんって8-9cmのものが多いんですが
18cmだと2つ並べるとギチギチなんですよ!
21cmだと少し余裕がある感じで
3つ位までならOK!
そして、
できれば
「2段」購入していただきたい!
下段に蒸し野菜を、上段に肉まんをのせて一気に蒸せば
肉まんだけだと不足しがちな野菜も同時に調理できます。
もう一品 作る手間も省けてしかもヘルシー✨
という一石二鳥なのが”蒸籠”のいいところです!
4.蒸籠(せいろ)以外に必要なもの
もくもくと立ち上る熱々の蒸気で調理する”蒸籠蒸し”
調理するために”蒸籠”以外に必要なものは何でしょうか?
そう!蒸気を発生させる鍋とお湯ですね!
「その鍋は何でもいいの?」
と思われた方さすが!鋭いです。
せいろをぴたっと固定させることができる
専用の鍋も販売されていますが
数種類のサイズのせいろを持っている場合
専用の鍋をサイズ違いで揃えるのは
金銭的にも置き場所にも困りますよね。
安心してください◎
ご家庭で使われている鍋を使って
蒸籠蒸しを楽しむことができます♪
鍋によっては直接せいろをのせるとぐらついたり
せいろの底が焦げてしまうことがあります
その悩みを解消して安全にそして汎用的に使える
便利なものがあるのでご紹介します!
それは、
場所を取らない「蒸し板」
蒸し板とは蒸籠と鍋の間に挟んで使う
丸い板でこのようなものです。
私は2枚の蒸し板を使い分けています
小さい方は13cm、15cm用(栗原はるみさんプロデュースのもの)
大きい方は21cm以上(照宝)
蒸し板もサイズがあるので
お手持ちのせいろの大きさに合わせて選んでくださいね。
価格はまたまた照宝さんで確認すると
大きさによって1,000〜5,000円位でした!
そして、
蒸籠(せいろ)のための鍋選び
先ほども申し上げましたがせいろは蒸気が大切!
直径が蒸し板に開いた穴より大きく
お湯がたっぷり入る深さの鍋をおススメします!
私は直径19cm、深さ13cmのIKEAの鍋を使っています!
空焚きにならないよう
これくらいたっぷり水を入れます
40分強火で蒸し続けても大丈夫でした◎
このようにして使います
注意せいろ蒸しに向かない鍋
側面に注ぎ口がついているもの(雪平鍋など)や
取っ手がついていてせいろや蒸し板に当たるような鍋は
そこから蒸気が逃げてしまいうまく調理できないので
おススメできません!
また
フライパンは調理時間が短時間(数分)
の料理ならいいのですが数十分といった
長い調理時間の料理の場合
お湯が蒸発して空だきの原因になりやすいので
私はあまりおススメしません!
5.蒸籠(せいろ)を使用する前に必ずすること
新たに”せいろ”を買ったら
使う前に必ずやっていただきたいことがあります!
それは
ついつい忘れがちな「空蒸し」
この「空蒸し」は
“せいろ”に何も入れず空のまま蒸すことです!
この作業をする目的は
新品独特の匂いをとったり、
ほこりや汚れ、木のあくなどを取り除くためです!
<空蒸しの方法>
1.鍋に水をたっぷり入れ、中火~強火で沸騰させます
2.蒸し板を鍋の上にのせます
3.蒸し板の上に”せいろ”をのせ(蓋含む)15分蒸します
※空焚きにならないように注意してください!
4.少し冷えたら出てきたほこりや
木のカスなどを水で洗い流します
※空蒸し直後は熱々なのでやけどに気を付けてください!
5.ふきんなどで水分をふき取り、風通しのいいところで
陰干してしっかり乾燥させてください!
6.蒸籠(せいろ)の基本の使い方
①鍋にたっぷりのお湯を沸かします(中火〜強火)
②グツグツとお湯が沸いたら
③”せいろ”を水でさっと濡らします
※食材の匂いと水分が染みないよう
鍋の熱で底が焦げないようにするためです!
④ 食材が”せいろ”にくっつくのを防ぐため
”せいろ”にキャベツや白菜などの葉野菜や
クッキングペーパー、蒸し布、竹皮等を敷きましょう
なければ、平らなお皿にのせて蒸してもOKです◎
※”せいろ”に直接食材をのせないことで
食材の匂い移りやくっつきを防ぐことができるので
せいろが長持ちします!
⑤食材を”せいろ”に入れます
⑥蒸し板を鍋にのせます
⑦蒸します
※食材によって蒸し時間が異なるので
竹串などを指して確認してください
⑧蒸し上がりは熱々なので鍋つかみ等で扱います
⑨”せいろ”の下にお皿を敷いて食卓へ!
7.蒸籠(せいろ)のお手入れ方法
使った後は洗剤を使わずにたわしなどで洗って
風通しの良いところで陰干しします。
※洗剤を使うと洗剤の成分がせいろに浸透してしまいます。
※直射日光に当てるのはひび割れの原因になります。
※食洗器に入れるのは歪みの原因になるので厳禁です。
※よく乾かさないとカビが生える原因になります。
私はフックで宙吊りにしたり
キッチンクロスの上に並べたりして
半日~1日乾かしています
8.蒸籠(せいろ)をしばらく使わない時の保管方法
新聞紙でくるんで保管してください
※ビニール袋、ポリ袋に入れて保管すると
通気性が悪くなりカビやゆがみ等の
原因になるので避けてください
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