蒸籠(せいろ)の選び方・使い方・お手入れ方法・魅力を中国料理研究家が独自の目線で解説

調理器具
本日のブログでは
蒸籠購入を検討されている
蒸籠初心者さんに向けて
「選び方」、「使い方」、
「お手入れの仕方」「蒸籠の魅力」に加えて
蒸籠購入を検討する当たって
疑問に感じることについて、
蒸籠を使った中華料理教室を主宰している筆者が

独自の目線で解説していきます。

 

1.蒸籠(せいろ)の10のメリット
2.蒸籠(せいろ)の選び方<素材>
3.蒸籠(せいろ)の選び方<大きさ>
4.蒸籠(せいろ)以外に必要なもの
5.蒸籠(せいろ)を使う前にすること
6.蒸籠(せいろ)の基本の使い方
7.蒸籠(せいろ)のお手入れ方法
8.蒸籠(せいろ)をしばらく使わない時の保管方法

蒸籠(せいろ)の魅力・選び方・使い方・お手入れ方法


ホワホワと白い湯気が立ちのぼり
木の温もりで食卓を華やかに
彩ってくれる蒸籠(せいろ)

丁寧な暮らしに憧れて
ずっと「蒸籠(せいろ)」
欲しいとは思っているけれど
なかなか手が出ずに
もうどれくらい経ったのか…
✔蒸籠(せいろ)をどうやって選んだらいいのかわからない。
✔蒸籠(せいろ)はお手入れが大変そう。
✔自分に蒸籠(せいろ)が使いこなせる自信がない。
✔蒸し野菜以外使い方が思いつかない。
✔蒸籠(せいろ)以外に何か揃えるものはあるのかもわからない。
✔蒸籠(せいろ)をしまう場所がない。
✔蒸籠(せいろ)は使うのが難しそう。

こんなお悩みがある方におススメの記事です。

確かに、蒸籠(せいろ)は木でできているので、
金属やシリコンなどの調理器具より
扱いが難しそうとか、
蒸し野菜以外に用途が思いつかない等

不安がありますよね。

 

実は、使ってみるとお手入れも簡単で、
蒸し野菜以外にも色々なものを
調理することができ、ヘルシーと時短を兼ね備え、
後片付けが思った以上にラクな
働く女子にとってはとっても嬉しい調理器具なのです。
また、蒸籠は食卓に置くだけで、
木の温もりが感じられるとともに、
食卓が華やかになりますよ。

1.蒸籠(せいろ)の10のメリット

①短時間で調理できる

お湯を沸かしたお鍋にせいろをのせて食材を蒸すだけ。

何段も重ねて蒸すことができるので、

たくさんの料理を同時に作ることが可能です。

②水っぽくならない

水分を補いながら食材を温めるので、

ふっくらとした仕上がりになります。

お湯で湯がいたものと比べると水切りのための時間や

キッチンペーパーが節約できます。

③栄養素・旨味を逃さない

お湯でゆがくと栄養素が流れ出やすくなりますが、

蒸すと食材の栄養分が残りやすく

本来の食材の旨味を存分に味わうことができます。

④油を使わずヘルシー

せいろで蒸した野菜は生野菜より

たくさん食べることができるので、

食物繊維などをより多く摂取することができます。

また肉や魚も油を使わなくても

非常にジューシーでふっくら美味しくなります。

⑤肉・魚料理がジューシー

お魚を蒸すとふっくらフワフワになりますし、

お肉は余分な脂が落ちて臭みが抜けます。

⑥そのまま食卓に出せる

“器”としても大活躍!

お皿で出すより美味しそうに見える!映える!

お客様がきた時のおもてなしにも◎

再度盛り付ける手間も省けます。

⑦肉まんなどがふっくら仕上がる

買ってきた肉まんなどをラップにくるんで

電子レンジで温めると

「一部がなんか硬くなっちゃった!」

なんていう経験はありませんか?

せいろなら水分を補いながら温めるので

ふわふわしっとりとした絶妙な仕上りに!

⑧ご飯やパンの温めにも使える

冷凍したご飯やパン冷やご飯や少し硬くなったパンを

せいろで蒸すと、ご飯は炊き立てのように

パンは買ったばかりの時のように蘇ります。

⑨湯気が美味しさを引き立てる

お湯を沸かせて蒸すのでせいろの中に

適度な蒸気が滞留します。

蓋を開けた瞬間にホワホワと立ち上る湯気

さらに料理の美味しさを引き立てます。

⑨後片付けが簡単

クッキングシートを敷いて使えば汚れないので

使い終わったら水でさっと洗い流せばOK。

ただしカビがはえないようにしっかり乾燥させましょう。

⑩インテリアにもなる

せいろをしまえる場所なんてないという方、

思い切って出しっぱなしというのもオシャレじゃないですか?

使いこまれたせいろも味があって◎

2.蒸籠(せいろ)の選び方<素材>

一般的に値段が手ごろな順に紹介します。 

◆杉(すぎ)

蒸し上がりにはほのかに杉の香りがします

杉は桧(ひのき)よりも乾きやすいのが

利点ですが耐久性は落ちます

香   り★★☆

耐久性★☆☆

重 量★☆☆

価    格★☆☆

◆竹(たけ)

他の素材に比べて木の香りが弱いので

素材本来の味が楽しみたい方にお勧めです

竹は杉に比べると素材が固く丈夫

抗菌性に優れているところも利点です

香   り★☆☆

耐久性★★☆

重   量★★☆

価   格★★☆

◆桧(ひのき)

蒸し上がりには桧のほのかな香りがします

繊維が細かく丈夫

木目が美しく耐久性は最も優れています

価格は他の素材に比べると最も高いです

香   り★★★

耐久性★★★

重   量★★★

価   格★★★

いずれの素材でも蒸しあがりに違いはありません!

価格のイメージ感を掴んでいただきたく

蒸籠メーカーとして有名な

「照宝」さんの商品で比較してみました

(巷で売られている商品はここまで高くないのでご安心を)

21cm(目安:2人分)/1段(2021年10月22日現在)

杉 1,080円

竹 2,255円

桧 6,220円

なんと!

杉と桧では約6倍の差!

“蒸籠”初心者さん🔰におススメする素材はズバリ…

「杉」です!

軽くて乾きやすくて杉のほのかな香りが楽しめる

見た目も少し艶があり凛としたたたずまい

そしてお手頃な価格!ファースト”蒸籠”にピッタリ!

3.蒸籠(せいろ)の選び方<大きさ>

一般的にはよく売られているものは

13cm15cm18cm21cm24cm27cm30cm

約3㎝刻みで売っていることが多いです

 一般的なサイズの目安は

・1人分 : 13~21cm

・2人分 : 21~24cm 

・3人分~ : 24cm以上

蒸したい食材や用途によって

大きさや段数を選ぶのがいいと思います!

ちなみに私は13cm15cm21cm27cm

それぞれ2段持っています!

私がどのように使っているかというと…

<前提>

独身(1人分)

肉まんや小籠包などの点心をよく作る

13cm:点心3~4つ、おこわや赤飯1人分

15cm:野菜蒸し、野菜下ごしらえ(付け合わせ等)、

             点心5~7つ

21cm:肉まん3~4つ、点心8つ

27cm:肉まん8つ、肉や魚などを蒸す

ここでの

肉まんは手作りなので7cm位のもの

点心は小籠包や蝦餃子、焼売などの

直径4cm位のものを想定しています!

“蒸籠”初心者さん🔰におススメするサイズは

ズバリ…

「21cm」です!

なぜかというと

買ってきた肉まんを蒸しなおす場合

肉まんって8-9cmのものが多いんですが

18cmだと2つ並べるとギチギチなんですよ!

21cmだと少し余裕がある感じで

3つ位までならOK!

そして、

できれば

「2段」購入していただきたい!

下段に蒸し野菜を、上段に肉まんをのせて一気に蒸せば

肉まんだけだと不足しがちな野菜も同時に調理できます。

もう一品 作る手間も省けてしかもヘルシー✨

という一石二鳥なのが”蒸籠”のいいところです!

4.蒸籠(せいろ)以外に必要なもの

もくもくと立ち上る熱々の蒸気で調理する”蒸籠蒸し”

調理するために”蒸籠”以外に必要なものは何でしょうか?

そう!蒸気を発生させるお湯ですね!

「その鍋は何でもいいの?」

と思われた方さすが!鋭いです。

せいろをぴたっと固定させることができる

専用の鍋も販売されていますが

数種類のサイズのせいろを持っている場合

専用の鍋をサイズ違いで揃えるのは

金銭的にも置き場所にも困りますよね

安心してください◎

ご家庭で使われている鍋を使って

蒸籠蒸しを楽しむことができます♪

鍋によっては直接せいろをのせるとぐらついたり

せいろの底が焦げてしまうことがありますアセアセ

その悩みを解消して安全にそして汎用的に使える

便利なものがあるのでご紹介します!

それは、

場所を取らない「蒸し板」

蒸し板とは蒸籠と鍋の間に挟んで使う

丸い板でこのようなものです。

私は2枚の蒸し板を使い分けています

小さい方は13cm、15cm用(栗原はるみさんプロデュースのもの)

大きい方は21cm以上(照宝)

蒸し板もサイズがあるので

お手持ちのせいろの大きさに合わせ選んでくださいね。

価格はまたまた照宝さんで確認すると

大きさによって1,000〜5,000円位でした!

そして、

蒸籠(せいろ)のための鍋選び

先ほども申し上げましたがせいろは蒸気が大切!

直径が蒸し板に開いた穴より大きく

お湯がたっぷり入る深さの鍋をおススメします!

私は直径19cm、深さ13cmのIKEAの鍋を使っています!

空焚きにならないよう

これくらいたっぷり水を入れます上差し

40分強火で蒸し続けても大丈夫でした◎

このようにして使います

注意注意せいろ蒸しに向かない鍋

側面に注ぎ口がついているもの(雪平鍋など)や

取っ手がついていてせいろや蒸し板に当たるような鍋

そこから蒸気が逃げてしまいうまく調理できないので

おススメできません!

また

フライパンは調理時間が短時間(数分)

の料理ならいいのですが数十分といった

長い調理時間の料理の場合

お湯が蒸発して空だきの原因になりやすいので

私はあまりおススメしません!

5.蒸籠(せいろ)を使用する前に必ずすること

新たに”せいろ”を買ったら

使う前に必ずやっていただきたいことがあります!

それは

ついつい忘れがちな「空蒸し」

この「空蒸し」

“せいろ”に何も入れず空のまま蒸すことです!

この作業をする目的は

新品独特の匂いをとったり、

ほこりや汚れ、木のあくなどを取り除くためです!

<空蒸しの方法>

1.鍋に水をたっぷり入れ、中火~強火で沸騰させます

 

2.蒸し板を鍋の上にのせます

 

3.蒸し板の上に”せいろ”をのせ(蓋含む)15分蒸します

※空焚きにならないように注意してください!

4.少し冷えたら出てきたほこりや

  木のカスなどを水で洗い流します

 ※空蒸し直後は熱々なのでやけどに気を付けてください!

5.ふきんなどで水分をふき取り、風通しのいいところで

  陰干してしっかり乾燥させてください!

6.蒸籠(せいろ)の基本の使い方

①鍋にたっぷりのお湯を沸かします(中火〜強火)

②グツグツとお湯が沸いたら 

③”せいろ”を水でさっと濡らします

   ※食材の匂いと水分が染みないよう

      鍋の熱で底が焦げないようにするためです!

④ 食材が”せいろ”にくっつくのを防ぐため

 ”せいろ”にキャベツや白菜などの葉野菜や

 クッキングペーパー、蒸し布、竹皮等を敷きましょう

 なければ、平らなお皿にのせて蒸してもOKです◎

 ※”せいろ”に直接食材をのせないことで

  食材の匂い移りやくっつきを防ぐことができるので

  せいろが長持ちします!

⑤食材を”せいろ”に入れます

⑥蒸し板を鍋にのせます

⑦蒸します

 ※食材によって蒸し時間が異なるので 

      竹串などを指して確認してください

⑧蒸し上がりは熱々なので鍋つかみ等で扱います

⑨”せいろ”の下にお皿を敷いて食卓へ!

7.蒸籠(せいろ)のお手入れ方法

 

使った後は洗剤を使わずにたわしなどで洗って

風通しの良いところで陰干しします。

 

洗剤を使うと洗剤の成分がせいろに浸透してしまいます。

直射日光に当てるのはひび割れの原因になります。

食洗器に入れるのは歪みの原因になるので厳禁です。

よく乾かさないとカビが生える原因になります。

私はフックで宙吊りにしたり

キッチンクロスの上に並べたりして

半日~1日乾かしています

8.蒸籠(せいろ)をしばらく使わない時の保管方法

新聞紙でくるんで保管してください

ビニール袋、ポリ袋に入れて保管すると

  通気性が悪くなりカビゆがみ等

  原因になるので避けてください

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