中国のバレンタインデーは年3回!?
毎年2月14日は…
「バレンタインデー」ですね。
バレンタインデーというと、
プレゼントを渡したり、
愛を確かめ合ったりする日とされていますが
もともとの中国のバレンタインデーは
それともちょっと違います。
中国ではバレンタインデーのことを
「情人節(チンレンジェ)」といい、
なんと「年に3回」もあるというのです!
ということで、
今回は「中国のバレンタインデー」について
ご紹介したいと思います。
中国の3つのバレンタインデー
①元宵節(旧暦1月15日)
②上已節(旧暦3月3日)
③七夕節(旧暦7月7日)
それではそれぞれ見ていきましょう。
①元宵節
【ユァンシャオジェ/げんしょうせつ】
(旧暦1月15日、2022年2月15日)
中国の新年を祝う春節から数えて十五日目
の日がこの元宵節です。
この日をもって旧正月の一連行事が
終わりを迎えるとされていて、
清朝時代には農民は
次の収穫に向けた畑仕事に取り掛かるという
節目の日でありました。
宵は夜のことを示し、
中国では一般的にこの日には
夜に火をともした提灯を鑑賞したり、
(海外ではランタンフェスティバル
とも呼ばれています。)
元宵というもち米で作った団子の中に
黒ゴマやピーナッツなどの餡が
入った丸い形の伝統スイーツを食べたりします。
湯圆(タンユェン)という冬至の日に
中国の南方で食べられるお団子とは
また作り方が異なるそうです。
封建的な時代、若い女性はそう自由には
外出できず、男性と触れ合う機会は
少なかったのですが、
この元宵節には外出することが許され
未婚の男女が知り合う貴重な機会だったそうです。
②上巳節
【シャンイジェ/じょうしせつ】
(旧暦3月3日、2022年4月3日)
上巳節の起源は前漢の時代にさかのぼります。
冬を終えて春の花が咲き始める時期、
水辺に出て沐浴(もくよく)をして
みそぎを行い、体から邪気を払い、
その後に宴を催す習慣がありました。
上巳節では若い男女が事前にデートの
約束をしたり、当日の宴の中で声を
かけたりする貴重な機会だそうです。
③七夕節
昔は裁縫や刺しゅうの腕、家事などが
得意でない女性はお嫁の貰い手がなかった、
あるいは良いところにお嫁に行けなかった
というからその祈る気持ちは理解できますね。
ですので、現代では七夕は彦星と織姫の
愛の物語となっていますが、
もともとは愛の物語とはあまり関係がない
というのがお分かりいただけると思います。
日本のバレンタインデーは
女性から男性にチョコレートを
渡すことが多いですが、
現在中国では、男性から女性に
バラの花束を渡すのが一般的のようです。
バレンタインデーひとつをとっても
こんなに近くても、国が違えば文化も違う。
異文化を知るのは面白いですね。
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