おはようございます!
昨日は紹興酒に色や味わいが似た
ポルトガルのワインについてご紹介しました!
この流れで
今日明日でみなさんが知っているようで実は知らない
紹興酒について触れたいと思います!
では今日は前編として
「そもそも紹興酒って何なの?」
というところを解説していきましょう!
まず大前提として
◆中国酒とは?
中国酒は大きく分けて3つに分類されます
蒸留酒の「白酒」:五糧液、茅台酒など
果実酒の「果酒」:杏露酒、桂花陳酒など
醸造酒の「黄酒」:紹興酒、即墨酒など
醸造酒とは穀類・果実などの原料を
酵母によりアルコール発酵させて造ったお酒です!
◆黄酒とは?
黄酒は糯米や黍(きび)などの
穀類を原料に造られる醸造酒で
酒色が黄色いことから
「黄酒」と呼ばれています
アルコール度数は
14~18%程度のものが多く
中国のお酒の中で
最も古い種類とされています
そして
その黄酒の中でも特に有名なものが
「紹興酒」です
◆紹興酒とは?
原料は
鑑湖(紹興の南にある湖)の水、もち米、小麦、酵母の”酒薬”
製法は
精米(精米歩合90%)
→浸米(水を吸収させる)
→蒸煮・冷却
→仕込み・発酵(酵母を入れて発酵)
→圧搾・濾過・殺菌(80〜90℃で加熱殺菌)
→貯蔵・ブレンド(甕に入れて貯蔵1〜50年)
“紹興で造られた黄酒=紹興酒”ではなく
紹興で造られ
かつ国家基準をクリアしたもののみが
“紹興酒”の名を語ることが許されます!
“ラオチュウ”ってフレーズ聞いたことありませんか?
老酒(ラオチュウ)とは
黄酒を長期にわたって
熟成させたもののことを言い
一般的には3年以上熟成させた
黄酒のことを呼びます
そのため浙江省紹興で造られた
紹興酒が長期熟成されると
老酒(紹興酒であり老酒である)
であるとも言えます!
ちょっとややこしいですね
◆特徴は?
米のたんぱく質が麦麹の酵素によって分解され
「うまみ」の素であるアミノ酸になるため
うまみの濃いお酒になります
独特の琥珀色もアミノ酸の量が
多いことが関係しています
アミノ酸と糖が貯蔵中に化学反応を起こし
メラノイジンという褐色物質を生成するためです
というのも
紹興酒の精米歩合は約90%
日本酒の精米歩合は70%前後、大吟醸になると50%前後
日本酒と比べても削る割合が少ないので
より米のたんぱく質が多く残り
豊富なアミノ酸を生んでいくと考えられます
紹興酒ってどんなお酒か
なんとなくでも掴んでもらえたでしょうか?
今日はここまで!
次回は料理酒としての紹興酒について
お話していきたいと思います
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございました!
また明日
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