本日は、豆豉(トウチ)という
中華調味料をテーマに、
一体どのようなものなのか?
味や使い方、購入場所はもちろん
豆豉醤との違い、
最近気づいた衝撃の事実
についてもご紹介します。
豆豉 – 豆豉(トウチ)はどんな調味料?最近気づいた衝撃の事実とは?中国料理研究家が解説します
“糀の発酵調味料”と”せいろ”で
美味しいとヘルシーを両立
ギルトフリーな中華料理で食べながら
キレイにを叶えたい女性に
オンライン美・中華料理教室Éclat Shifu
主宰の三村 佳代です。
この記事は、こんな方におススメです。
豆豉(トウチ)とは?
加え発酵させて作った中国の発酵食品です。
程よい塩味とコクと深みを
さりげなくプラスしてくれる、
とっても優秀な発酵調味料です。
独特の発酵臭があり、
その後にじんわりと旨味を感じます。
なくなりますので、
安心してくださいね。
お料理上手に大変身。
中華調味料のひとつです。
キーボードの変換を押すと
この漢字が出てきますが、
豆豉(トウチ)のそっくりさん日本の”浜納豆”
浜納豆(はまなっとう)
をご存じでしょうか?
大豆を麹菌で発酵させ
15ヶ月間塩漬けして
天日干しにした無添加・
天然醸造の発酵保存食です。
浜納豆の歴史
中国の漢の時代、
大豆を麹(こうじ)菌で発酵させた
「豉」(読み:シ)という塩辛納豆が
盛んに食べられていました。
それよりも昔の秦の時代には、
「シ」と呼ばれる調味料が利用されていた
という記述が残されています。
この「豉」は、遣唐使の時代には
日本に渡来しており、
平城京の都で市販されていました。
和名「クキ」とも呼ばれていたそうです。
(平城京遺跡から出土した木簡という荷札に
「シ」について記載されたものが
みつかっています。)
日本では、お寺の納所(台所)で僧侶が
作ったことから「寺納豆」、
また、中国渡来ということから
「唐納豆」ともいわれました。
このように古代から
京都のお寺で作られていた塩辛納豆が、
のちに浜名湖畔のお寺などに伝わり、
「浜納豆」として名産品になりました。
中国からきたものだったのですね。
浜納豆の原材料は?
袋の裏の原材料名を確認してみました。
国内産大豆、天日塩、国内産生姜
上の写真のピロピロ
としたものは生姜だったのですね。
そのまま食べても、
料理にそのまま入れてもいいと思います。
食べてみると、
中国の豆豉(トウチ)にそっくりでした!
豆豉(トウチ)に興味はあるけれど、
中国産のものはちょっと…という方は、
浜納豆で代用するといいと思います。
豆豉(トウチ)の使い方は?
代表的な中華料理は…
麻婆豆腐(マーボードウフ)
豆豉(トウチ)は油との相性がいいので
炒め物にするのがオススメです!
私はレバニラにもちょこっと加えて
深みを出しています!
まずは、いつもの野菜炒めなどに
粗く刻んだ豆豉を3~5粒
入れてみて下さい。
少し加えるだけで
塩味とコクがプラスされますよ!
私のおススメはブロッコリー×エビ
春ならタケノコを入れてもいいと思います◎
肉、魚両方とも相性がいいので
炒め物だけではなく蒸し物にも
合うと思います。
10月のレッスンメニューでは、
豚肉を豆豉(トウチ)と醤油糀などの
タレに漬けてカボチャと一緒に蒸します。
これが旨味が爆発で、
中には1ヶ月に5回も作られた方が
いらっしゃいました。
レシピ動画もあります♪
レシピ&動画レッスン(講師による個別フォロー付き)09■豚肉とカボチャの発酵豆鼓蒸し ■アスパ… (stores.jp)
豆豉(トウチ)、最近分かった衝撃の事実
最近生徒さまから教えていただいて
気づいた事実があります。
豆豉(トウチ)は洗ってから使う
と記載がありました。笑
読まずに使ってしまう私。
悪い癖ですね。
今のところ健康に影響は出ていません
ので念のためお伝えしておきます。
豆豉(トウチ)は本当に洗う必要がある?
本当に豆豉(トウチ)は洗う必要があるのか?
そんな疑問が出てきたので、
中国のネットで検索してみました。
回答としては両方ありました。
中国の方もわからずに
中国版ヤフー知恵袋
みたいなところで
質問していているのが
なんか面白かったです。
あるQ&Aをご紹介します。
豆豉吃之前用洗吗
豆豉是以黑豆、黄豆为原料,
发酵过的豆制品,
一般从超市买来的豆豉,
都是制成品,可以直接吃,
不需要清洗,
可以将豆豉直接拌在米饭里吃,
也可以炒菜当做调味品使用。
日本語訳してみると…
豆豉(トウチ)は使う前に
洗う必要があるか?
一般的にスーパーで買ってきた豆豉は
れっきとした完成品であり、
直接食べることもできるので
洗う必要はない。
ご飯に直接乗せて食べてもいいし、
炒め物の調味料としてもいい。と書かれています。
こちらの回答であってほしいです。
豆豉を使う前に洗うか洗わないかは
豆豉と豆豉醤は同じ?
結論からいうと、
豆豉と豆豉醤は同じではありません。
豆豉をペースト状にして
ニンニクや砂糖などを
加えた調味料で、
味噌のように中華料理に
加える使い方が基本です。手軽にコクと風味をプラス
することができますが、
風味や味は豆豉とは若干異なります。
洗ったり、刻んだりするのが面倒な方は、
手軽に使える豆豉醤がおススメですよ。
豆豉(トウチ)、豆板醬、甜面醤はどう違う?
中華の代表的なこの3つの調味料について
名前は効いたことがあるけれど、
違いがよくわからないという方のために、
簡単にまとめておきたいと思います。
豆豉(トウチ)
役割:塩味・旨味・コクをプラス
用途:炒め物、蒸し物に合う
→甘味、辛みはない。
→辛い物が苦手な人でもOK。
甜面醤(テンメンジャン)
役割:甘味・コクをプラス
用途:炒め物、麺のタレなど
カレーや煮物、パスタなどの隠し味にも
→辛味はない。甘い味噌のような味。
→辛い物が苦手な人でもOK。
豆板醤(トウバンジャン)
役割:辛味・塩味・旨味・コクをプラス
用途:炒め物、蒸し物、煮物、和え物など
おかずだけでなく、マヨネーズ
とあえればサラダや前菜にも
使え汎用性が高い
→辛い物が好きな人向け
おススメの豆豉(トウチ)は?どこで買える?
私のおススメ豆豉(トウチ)
とネットでの購入先のご紹介です。
陽江豆豉
中国広東省産。
塩味が強すぎず、使いやすい。
家電量販店のヨドバシは
意外にも中華食材も豊富で、
日本国内なら送料無料なのが
嬉しいポイントです。
ヨドバシ.com – 友盛貿易 陽江豆鼓 250g 通販【全品無料配達】 (yodobashi.com)
浜納豆
国産のものがいい!という方は、
こちらでも代用可能です。
豆豉 – 豆豉(トウチ)はどんな調味料?最近気づいた衝撃の事実とは?中国料理研究家が解説します まとめ
黒豆や大豆に塩、麹、酵母等を
加え発酵させて作った中国の発酵食品で、
豆豉を3~5粒刻んで入れるだけで
さりげなくプラスしてくれるので、
甘みや辛味はありません。
豆豉を調理前に洗うかどうかは、
みなさんの判断にお任せしたいと思います。
・洗うのが面倒!
・中国産はちょっと…
という方は、豆豉とそっくりの
国産の浜納豆がおススメです。
ネットでも500円以下で購入できるので、
豆豉(トウチ)一度試してみてはいかがでしょうか?
コメント