五香粉(ウーシャンフェン)という
中華スパイスを
お聞きになったことはあるでしょうか?
台湾のコンビニに入ると
この五香粉の香りがします。
上手に使うとまるで本場の中華料理に。
本日は中華スパイス 五香粉とは何か?
おススメの使い方についてもご紹介します。
五香粉とは – 五香粉(ウーシャンフェン)って何?おススメの使い方は?
五香粉(ウーシャンフェン)とは?
五香粉【wǔxiāngfěn】ウーシャンフェン
日本語では、ごこうふんと言います。
五香粉という名前だけあって、
5種類のスパイスを
ブレンドした調味料です。
塩は入っていません。
各メーカーから
瓶やパウチ袋に詰められて
スーパーなどで手に入れることができます。
五香粉は、肉や魚などの食材の臭みを
取りながら香りをつけるとともに、
芳香成分により胃や女性ホルモンの働き、
消化機能を促す作用、
また、辛味成分によって身体を温め、
新陳代謝を活発にする作用が期待できます。
五香粉の配合は様々ですが、
一般的な5つのスパイスはこちらです。
乾燥させたもののことをいいます。
中国料理、特に「豚の角煮」には
欠かせないスパイスです。
好き嫌いがはっきり分かれやすい
スパイスでもあります。
独特の甘みと香り、
かすかな辛味が特徴です。
イメージは京都の八つ橋のあの香りです。
細かいことをいうと、
八つ橋には肉桂の根皮から作られるスパイス
「ニッキ」が使われています。
「華北山椒(カホクザンショウ)」
を乾燥させて作られます。爽やかな香りとシビレが特徴で、
麻婆豆腐には欠かせないスパイスです。
という植物から作られ、
漢方薬にも使用されています。甘い香りと舌を刺激するような
独特の味があります。
カレーの混合調味料の
ガラムマサラに使われています。
の植物の種子(果実)
を使ったスパイスです。
甘みとさわやかさを感じる香りです。
魚や肉の臭み消しに使われます。
ミカンの皮の陳皮(ちんぴ)や
強い甘味が特徴の天草(かんぞう)
などが使われることもあります。
五香粉はメーカーによって配合が異なる
ひと口に五香粉といっても、
メーカーによって微妙に配合が異なります。
商品の裏側の「原材料名」は
成分の多いものから順に記載されています。
3つのメーカーの五香粉を比較してみましょう。
共通しているのは、
八角が先頭に書かれていることです。
陳皮を使っているのがわかりますね。他のメーカーの五香粉を見てみましたが、
八角が最初に記載がありますので、
八角の香りが苦手な方は
五香粉はお使いになられず、
スパイス単体もしくは、
いくつか組み合わせて
使う方がいいかもしれません。
1つ使うだけでも、
風味は変わってくると思うので、
シナモンや花椒あたりから
始めてみるといいと思います。
五香粉は中国ではどうやって使われている?
中国のネットを見てみると、
五香粉の主な用途は、下記の記載がありました。
そして、炒めものや蒸しもの、
煮ものにも使ってもいいけれど、
食材の本来の味を引き立てるために、
五香粉は少量に留めるように書かれていました。
また、台湾名物の
魯肉飯(ルーローハン)や
茶葉蛋(チャーイエダン)という
台湾伝統の煮卵も五香粉が
使われていますよね。
台湾のコンビニに入ったら、
ふわっと五香粉の香りがしてきます。
茶葉蛋がひと昔前の炊飯器のような
調理器にたくさん入って売っています。
五香粉との相性の良し悪し
なんでも五香粉を振れば、
中華風味になって美味しいか
といったらそうでもないということが
上記でわかりましたね。
私なりに少しまとめてみます。
<五香粉と相性がいい>
✓肉の臭み消し
✓下味
✓調理法:揚げもの、焼きもの
<五香粉を使うには注意が必要>
✓調理法:炒め物、蒸し物、煮もの
※食材の本来の味を引き立てるために、
五香粉は少量に留める。
私も五香粉を色々な料理に試してみましたが、
チャーハンと餃子、シューマイには
正直合わなかったです。
五香粉の香りが主張しすぎて最後まで
美味しく食べることができませんでした。
麻婆豆腐にも入れない方がいいかなと思います。
逆に魯肉飯や茶葉蛋は五香粉が
脇役になってずっと食べられました。
理論だけでは解説しきれなさそうな五香粉です。
五香粉のおススメの使い方(初めての方へ)
私のおススメの使い方は、
ズバリ唐揚げです。
台湾でも大鶏排(ダージーパイ)という
顔位の大きさのある唐揚げがありますね。
ステップ1 まず五香粉に慣れる
五香粉を始めてお使いになる場合は、
まずその香りが自分が好きかどうか確認
してみてください。
何度も言いますが、
五香粉は好き嫌いが
はっきり分かれるスパイスです。
大丈夫!と思ったら…
五香粉を小さなお皿に出して、
唐揚げをちょっとつける
というところから始めてみて下さい。
五香粉と塩を混ぜもいいですね。
ステップ2 五香粉を下味に使ってみる
鶏肉に下味をつける時に
1~3振りしてみましょう。
あくまで風味をつけることを目的に。
最初は少な目に、慣れたら徐々に増やして下さい。
ふわっとスパイスが香り、
いつもの唐揚げがエスニックな感じになりますよ。
ビールとの相性もgood!
五香粉よりさらにスパイシーな十三香
余談になりますが、
中国には、五香粉よりも
さらに強力な香りの
十三香(シーサンシャン)
というものがあります。
八角、山椒、フェンネル、シナモン、
黒胡椒、カルダモン、クミン、陳皮、
豆蔻、クローブ、生姜、甘草、山奈
の13種類です。
出典:Amazon
このパッケージ見たことある方も
いらっしゃるのではないでしょうか?
五香粉の香りじゃまだ足りない!
という方は、中華食材専門店
もしくはAmazonでも
「十三香」が購入できますよ。
五香粉とは – 五香粉(ウーシャンフェン)って何?おススメの使い方は? まとめ
八角、シナモン、フェンネル、クローブ、花椒
などの5種類をブレンドした粉状のスパイス。
五香粉は、肉や魚などの食材の臭みを
取りながら香りをつけるとともに、
芳香成分により胃や女性ホルモンの働き、
消化機能を促す作用、
また、辛味成分によって身体を温め、
新陳代謝を活発にする作用が期待できます。
スーパーで購入することができ、
メーカーによって配合が異なるので、
商品裏面の成分表を確認。
おススメの使い方は、唐揚げ。
まずは、唐揚げにちょこっとつけて、
慣れてきたら唐揚げの下味に
使ってみて下さいね。
ということで、本日は中華スパイス
五香粉についてご紹介しました。
ご参考になれば幸いです。
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